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彩姫さんが額に手を当てながら
「思いきった行動をしたわね……」
友哉さんと浩輔さんも頷いた
「行く所もねぇのに良くそんな事出来たな」
「もっと慎重な子だと思ってた」
すごい貶されてる……
「自分の事になんて興味の欠片もなかったので………野垂れ死んだらそれが私の寿命だろうなぁと」
今も興味なんてないんだけどね
「若いのに諦めんなよ」
浩輔さんが眉を顰めながら言った
「若いからこそ、ですよ」
カフェラテを飲み干しながら言った
「で、フラフラと歩いていたら児童養護施設の院長に拾われて暫くお世話になっていたんです。バイトしてお金が貯まったので、院長の名前だけ借りて家を借りて、今はそこで1人暮らしです」
話すことはこれくらいかな
体質のことを隠しつつ、ザックリ話せたな
「……高校は奨学金貰ってるの?」
彩姫さんが首を傾げた
「いえ、特待生制度を使ってます」
成績さえキープ出来れば問題ない
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