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「本当に一之瀬さんが?」
「嘘でしょ・・・誰かと話してるところなんて見たことないよ」
まぁ、人と関わっていない私が通学路で男性と話してたなんて良い話題だよね
「でも、だからって好き放題言いすぎでしょ」
小さく呟いて、イヤホンをした
もうすぐお昼になる。屋上へ逃げよう
「あーーもう!見すぎだっての」
屋上へ来るまでにチラチラ見られたり、ヒソヒソと色々言われた
「あぁ・・・学校辞めてしまいたい」
屋上に寝転がり、ため息を吐いた
優しい人の心に触れた後の学校はいつもより・・
「本当に辞めちゃおうかな」
小さく呟いて空を見上げた
青空が雲によって少し隠れていた
きれいな青空も嫌いじゃないけれど、少し隠れてるほうが好き
「・・・午後の授業サボろう」
そう決めて教室に戻った
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