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コウちゃん?
「そうだよ。早くお姉さんの手当てしないといけないからね」
男の人が笑いながら頷いた
帰ります。って言いづらい
私は諦めたように小さくため息を吐いた
しばらく歩いていると、オシャレなカフェが見えた
手を引かれたまま、カフェに入ると
「いらっしゃ……って何だ、友哉(ユウヤ)かよ」
カウンターに立っていた男性が、男の人を見て苦笑した
「俺で悪い?」
ムッとした様に男の人が言うと
「別にそんな事言ってねぇだろ」
カウンターの男性が、ククッと笑った
「コウちゃん、このお姉ちゃんお怪我してるの」
男の子がカウンターの男性に眉を下げて言った
「怪我人を拾ってきたのか?」
驚いた様に目を開かれた
当然の反応だろうけど、拾ってきたのかって猫じゃないんだから………
「翔が道に飛び出して車に轢かれそうだったところを、助けてくれたんだよ」
男の人がため息を吐いた
「……つまり、翔が悪い訳だ」
意地悪そうにカウンターの男性が笑った
「友哉くん!いらっしゃい」
奥からパタパタとスリッパの音がし、髪の長い女性が走ってきた
綺麗な黒髪に、スラッと伸びた足。胸もあって、ウエストも細い。モデルさんみたい
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