15人が本棚に入れています
本棚に追加
咲「今のうちにあの武器を…!」
と、新たなビリーブ・ウェポンを取り出したアークに向け、駆け出そうとする咲
ルン「ちょっと待って!」
しかし、ルンはそんな咲を言葉で制止させ
咲「なんです?」
ルン「咲ちゃんはリーナさんを操る闇は払えないの?」
そう質問したのだった。
咲「それは…」
当時アークにより操られていたルン、その闇を払った亮の顔が咲の脳裏にチラつき、咲は言い淀み
将「今はそんな余裕ねぇだろ!」
咲がルンに返答するよりも早く、将は大剣を振りかぶり
将「大勝ッ盤炎!!」
ゴオォォォォウッッ!!!
大剣の剣先から大火を噴き出すと、それをアークたちへ向けて撃ち放った。
タタンッ!!
アークたちはそれぞれバラバラにその炎を躱し
バンパイア「ふっ!」
バラシィ「死二ナァっ!!」
バラシィとバンパイアは将の隣にまで周り込むと、大剣を振るい隙のできている将の喉元へ向け、左右から大斧と槍を突き出した。
ドギャンッ!!!
バンパイア&バラシィ「「!?」」
しかし、その2人の間合いに直前に割り込んできた盾と剣は、2人の武器を受け止め
ルン「フレア・フルブレイク!!」
バァオォォンンンッッ!!!!
その盾と剣を持つルンは、大斧と槍と接触する盾の表面と剣の刃から爆炎を噴出
―――ズジャァァァァッッ!!!
2人を同時に押し返した。
バラシィ「はぁ!?」
バンパイア「なんだアの女ハ…!」
アーク(……ふざけていても七柱人か…)
将「た、助かっ…」
ルン「咲ちゃん!」
自身への攻撃を防いでもらい、安堵の息混じりに礼を口にする将の言葉を遮り、ルンは斜め後ろで将のフォローに入ろうとしていた咲へと振り向く
咲「は、はいっ!」
ルン「この状況だからやるしかないよ!」
咲「っ……」
まるで咲が考えている事が分かっているかのように、ルンは咲にそう告げ
ルン「将くん、メユちゃん、私たちはあの3人を食い止めるよ!」
将&メユ「おぅ!」「はいっ!」
急に頼もしくなったルンの気迫に押され気味に、2人は返事を返し
アーク「…調子に乗るなよ?」
アークはそんなルンの言葉に触発されたのか、ブレイドバズーカを構え、もう一方の手にビリーブ・ウェポンの鎌を持つと
ヒュッ!!
瞬足でリーナへと近づいた。
アーク「!?」
ガキィィンンッッ!!!
ルン「止めるって言ったよね?」
アーク「…貴様…!」
アークの狙いが分かっていたルンは、間一髪、リーナとアークの間に割り込み
リーナ「グゥゥゥッ!!」
しかしリーナは、突如距離を詰めてきたルンの背後から、彼女へ向け身を返し
メユ「危ないっ!」
その手に持つ自身の槍の刃を振り抜いた。
スカッ!!
が、その刃は空を切り
咲「っ!」
その理由は咲にあった。
グンッ!!
咲は闇で生成した鎖をリーナの胴に巻き付け、それを引き寄せる事でリーナをルンから引き離していたのだ。
ズザァッ!!
リーナ「グゥァッ!!」
バンッッ!!
咲の正面まで引き寄せられた後、リーナは気合で闇の鎖を吹き飛ばす。
最初のコメントを投稿しよう!