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そう、おかしい…。もしかすると、これは僕の妄想である可能性が高い。今迄の不可解な物と比べると妄想らしいというか、健全な妄想と云えるかもしれない。
そう、妄想。ならば別に今此処で全裸になった所でそれも妄想の内ではないのか?超絶美人と教室内に二人きりで全裸になる。健全な妄想と云える。
しかしどうだろう?妄想だろうと僕は女生徒の言うに従い全裸になってしまう情けない男だろうか?否。断じて否である。黒川泉よ、僕の断固たる決意を見よ。
そう思い、決意を行動で示す為ズボンのベルトを上に少し引っ張りあげだその時、下半身に違和感が走る。まるで棒が引っ掛かっているような感覚。いったいこの僕の身に何が起きているのだろう?
違和感を感じる辺りに目線を移すと、そこには僕の健全なるそれが元気一杯になっていたのである!
「あら。大きくなってるわね」
みなまで言うな、黒川泉。ふ…。生理現象だと説明するか?それともこれが僕が健全である確たる証拠だと声高に主張するか?いや、どちらにしてもこれは逆の決意を下半身が体現してみせている…!最早為す術無しか…。
「ふふ…勝負あったようね」黒川泉。悪魔のような女だ。自ら脱ぐ事により僕の身体を自由に操るとは… いいだろう。今更何も言うまい。悪魔の策略に僕は敗北したのだ。敗者は勝者に従うのみ。真の健全さとは脱ぐ事と見付けたり…!
僕は下半身を丸出しにして黒川泉に対して身構えた。
「あらあら…いいわねぇ…。緊張しているの?哀川くん。大丈夫大丈夫大丈夫。わたしが治療して治らなかった物は存在しないのだから」
そう言って悪魔はこちらに近付いてくる。ゆっくり堂々と…。
好きにするがいい。だが、この僕の心まで自由に出来ると思うな。
うっ。下半身に衝撃。見ると黒川は僕のそこに触れていた。何故だ、何故そこを触る必要があるのか、僕には分からない。情けない。
「では、診察を始めます」
柔らかな物が全身に密着するのを感じる。黒川泉が抱きついたのであろう。体温、鼓動、全身でその生を感じてしまう…!せめてもの抵抗として僕は目を閉じた。
「うーん…ああ…なるほどね。そういう事ね…」
黒川は頭を左右に振りながら胸、腹、腰と下降して行っているようであった。
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