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女子にかこまれて
教室の戸を開けると、そこには女子しかいなかった。
(あれ、男子は?偶然かなー?)
なかよしのミヨちゃんに聞いた。
「男子、だれもいないけど、知らない?」
「そうね、偶然だれも来てないんじゃない?」
(そうかも…)
ボクは席に着いた。
1時間目の準備をする。
1時間目は国語だ。
ふと気が付くと、女子がさっきよりもボクの近くにいるように思った。
不思議に思ったけど、気のせいだと思った。
国語の教科書を開いた。
(今日は58ページからだったかな?)
ミヨちゃんに聞いてみようと、ふと顔を上げたら、
女子全員がボクを囲んでいた。
別に何も感じなかったけど、
(どうしたんだろう?)
と思っただけだった。
「みんな、なに?どうしたの?」
みんなの顔を、首を振りながら見た。
ミヨちゃんが何か言ったようだ。
また聞こえてくる。
「わたしたちはね、こうしないと冬を越せないの、協力してね、友達でしょ?」
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