第1章

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そんな彼女と デートすることになったオレは どこに行っていいかも分からなくて 正直、困惑していた。 すると彼女は 「行ってみたかったところがあるの」と ネズミのキャラクターがいる某テーマパークへ 引っ張って行ってくれたのだ。 女の子と2人きりなんて どうしていいか分からないオレを リードして 楽しませてくれた。 オドオドして何も決めれず 全ての決定権を彼女に委ねていた オレを 「優しいひと」と言って とびきりの笑顔を 見せてくれた。 その日 一日一緒にいて分かったのは 彼女は外見だけでなく 内面も本当に美しい。 優しくて 気配りができて 明るくて 物怖じしない。 何よりこんなオレに 好意を持ってくれている。 こんな人には 2度と出会えないかもしれない。 まだ1度デートしただけだったけれど オレは 明日の夜 一緒に行く約束をしたレストランで 交際を申し込む決意を固めていた。 レストランは 夜景の見えるカップルシートを予約した。 プレゼントに 彼女が欲しがっていたブランド物のブレスレットも買った。 準備は万端。 ただ一つ なにか 心に引っかかっていることがある。 テーマパークの帰り道 彼女が最後に言った一言… それが何か とんでもなくオレに ダメージを与えた気がする。 彼女は 何と言ったんだった? それが どうしても 思い出せずにいた。 …まぁでも それが何であろうと オレたちの愛があれば きっと何でも乗り越えられると オレはそう信じていた。 オレは 真由美さんと 幸せになるんだーーー! 「ーーー竹田先生!!」
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