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路地裏に入るや否や侮蔑の視線で
「まぁ早速だが金目の物置いてけや、それで今日のとこは許してやるよ」
と今流行の壁ドンをソラに決める。
こんなオジサンに壁ドンを決められても嬉しくも全くないが……
ソラは思う。
やっぱり、ありきたりの恐喝か……
つまらない、心が踊らない、この程度か
「……もし出さなかったら……?」
「その時は少し痛い目に合ってもらうだけだぜ」
と男達は下品な笑いをソラにぶつける。
「そっか……ハァァァァァァァァっ下らない」
大きく大袈裟に息を吐く。
「あ、なんだと!?」
「もういいよ、お前ら死にたくないなら今すぐ所持品置いてここから立ち去れ」
声のトーンが落ち冷たい声色になる。
「なっ!?」
驚くのも当たり前だろう。
今まで自分達が脅していた相手が急に態度を変えて自分たちを脅し返してきたんだ。
「お前、俺達をなめてんのか!?」
「もう一度だけ言うぞ、さっさと所持品置いてけよ、雑魚が!」
「このやろっ!!」
ソラはヘラヘラ笑い再度言う。
その発言を皮切りに男達はソラに襲いかかる。
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