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巨体の男が背後から殴りかかってくる。
それを後ろも見ずに横にヒラリと避けその腕を掴み相手の勢いを利用してヒョロい男に向かい投げ飛ばす。
「なっ!こんにゃろっ!?」
リーダー格の男はポケットからナイフを取り出す。
「刃物かよ」
「へへっ俺を怒らせたらどうなるか分かったか」
「あぁ、よぉく分かったよ、いいぜ、刺してこいよ」
「なんだと!?」
「なに、そんな度胸ないの?そのナイフは見せかけか?」
「……いいぜ、俺が本気だってことを見してやるよ」
アァァァァァァと叫び声を上げながら突進してくる。
「全然ダメだ」
「ぐへっ!?」
ナイフがソラの脇腹に突き刺す直前、膝蹴りでで男の顎を直撃させ、早業でナイフを奪う。
「さて、お前ら三人俺を殺そうとしたんだ、なら殺されても文句は言えないよな?」
「なっちょっと待てって、許してくれよ、金ならやるから」
「そういう問題じゃねぇんだ、俺はお前らを殺したいから殺すだけだ」
「なっ、お前も人間だろ、慈悲の心くらい持ってるだろ、許してくれよ」
「悪いな、残念なことに俺は人じゃない、ただの殺人鬼だ」
ナイフを振り下ろす。
ギャッと小さい悲鳴とともに血潮が吹く。
何回も何回も振り下ろす。
やがて男は動かなくなった。
「さて、次はお前らか」
ジロっと先ほどの二人を睨む。
「ひっ待ってくれ、俺達はそいつに命令されただけなんだよ、許して下さい」
と血の気が引いた怯えた表情でソラを見る。
「殺す側から殺される側になるとこれか、本当これが人間か、くだらない」
くだらないから死ねよ
と首を裂き心の蔵を刺す。
あっという間にその場は三体の死体で血溜まりが出来た。
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