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純愛とギャグ 愛里と祐吾
教室の戸を開けると、そこには、クラス全員がいた。
わたしは祐吾に、ラブレターを渡せなかった。
― 完 ―
あかんあかん!
文字数たらへんがな!
それに、愛里ちゃんかわいそうやがな!
なんとかしたってーな!
お題はクリアしたようなので、
さっき書いた純愛編の続き。
「意外なひとこと」
をモチーフに、ギャグ変換しました。
それでは、どうぞ!
結城愛里さん!
あの日、
教室の戸を開けると、
そこには、大好きな祐吾だけがいた。
そして、
愛里の願いが伝わったのであった。
愛里は走った!
祐吾のもとへ!
しかし、彼までの距離は遠い。
こころの近さと比べたら、はるかに遠い。
わたしは走るの!
祐吾に追い付くまで!
そしてまた、
彼に言ってもらうの!
「愛里が好きだ」
(ぐへぇぇぇーーー!
おぉおおぉおおっぉぉぉぉーー!)
愛里は照れすぎて、走るのをやめた。
やめるんかい!
(∴`┏ω┓´)/コラァー!!
自爆しとるがな!
まぁ、ええわ、次、だれやった?
鏡に閉じこめられた結城さん?
また結城さんかいな?
偶然かぶった?
なんで?
ネーミング適当やから?
ほなしゃーないな。
って、
こんな大阪弁使うヤツ、
どこにおるっちゅーねん!
結城愛里は、
また鏡の中にやってきた。
カバンの中に入っている、愛を取り戻すために。
あの日、
教室の戸を開ける前から、
この鏡の世界に入り込んでいたのだった。
(もう来たくなかったけど)
祐吾に渡す手作りのバレンタインチョコを
カバンの中に忍ばせておいたのだ。
今日、渡そうと思っていたのだが、
鏡に取り込まれ、出られなくなってしまった。
しかし、偶然にも、鏡の前に立つと、
元の世界に無事、戻れたのであった。
しかしその時に、
愛里の愛の結晶が入ったカバンを、
鏡の中においてきてしまったのだ。
(だからまた戻れるはずっ!)
カバンは教室の入り口の前にあった。
(よかった!)
愛里は、玄関に出る手前の、
大きい扉の左側にある、
鏡の前に立った。
(もう戻った?)
振り向き、左右を見渡したが、
戻った形跡はない。
(おかしいよぉ、なぜっ!)
ふと、鏡の下を見ると、細い穴があった。
その横に、「100円を入れてください」
と書いてあった。
(お財布持ってないっ!!)
愛里は、鏡から出られなかった。
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