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「どうしたのリエティ、そんなに慌てて」
シグが頭を傾ける
「い、いやっなんでもない」
わざとらしいぐらいの誤魔化し方しかできない
でも、多分二人は変に聞いては来ない
そう思って、私も椅子を引っ張り出し二人の近くに座った
「ところで、何話してたの?」
「この前のお祭りの話だよ」
ジェイはヘラリと笑った
お祭り
頭にマッドさんとのことが過ぎりドキリとした
思わず、立ち上がる
「リエティ...??」
今度こそ、変に思われた
シグが驚いたのか私を制するみたいに両手を出す
顔に熱が集まる
「どうしたの?」
ジェイも首をかしげる
「急用、思い出しちゃったっ、ご、ごめん私出かけてくるね!今日はもう家にまっすぐ帰る!」
「分かった」
シグは驚きつつも止めはしなかった
ジェイも、「気をつけてね?」と声をかけるだけにしてくれて
私は飛び出すように直し屋をあとにした
なんだろう
みんな変化にすごく柔軟に対応しているきがする
環境とか、関係性とかの変化
でも私はそれにうまく対応できなくて
一人でジタバタしてるっていうか、なんていうか...
情けないっていうかほんと...子供、なんだな
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