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なんでだろう
今日はやけにリエティの口数が少ない
いつもより笑わないし、ずっと窓の外を見てる
少し、顔が赤い気もする
風邪でもひいてるのか...?
彼女の横顔をぼんやり眺める
俺のことは絶対に見ない
目があったのはさっき金の話をした時ぐらい
そのあとはすぐ黙って、外を見始めて...今に至る
こいつ、こんな顔してたんだなぁ
改めてそう思う
随分整った、幼さの残る、でももう大人になりかけてるような、そんな顔
あどけなさが残る中、感じる特有の色気というか、なんというか
それはまさに少女から女になりかけている状態、とでも言うべきか
長いまつげが何度も瞬きで動く
人が本来持つ美しさを魅せる長い髪
それをかきあげる、色白で綺麗な手
彼女は本当に、綺麗な子だ
中身も、見た目も
俺なんかと一緒にいたら、壊しそうだ
うっかり、壊して、汚して、どうにかしてしまいそうな
そんな儚さもあって、正直俺もどう接していいか分からない
祭りのあの日、自分が口にしたあの言葉
ふざけて言ったつもりだった
「好きだ」という言葉
「愛している」という、言葉
言った瞬間のことは、今でも忘れられない
まるでストンと、腑に落ちたみたいな
しっくり来すぎて、一瞬自分でもわけがわからなくなる感覚
止まらなかった
気持ちが
行動が
あの時俺は確かに
目の前の
この少女を
彼女を
愛していたきがする
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