第1章

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教室の戸を開けたら、そこには、親友の奈々美が、 待ちくたびれたのか、うたた寝をしていた。 「遅くなって、ゴメン!奈々美」 涙を溜めた瞳でみつめる。 「樹里、遅いよ。私、ものすごく怖い夢みてた。 ねえ樹里、今って、現実の世界だよね。夢の中じゃないよね」 「何云ってんの。帰るよ。早くしないと、電車に乗り遅れるよ」 「樹里?私たち、バス通だよ!」 樹里は私の頭をヨシヨシと撫でながら 「そうだよ。バス通。・・・やっと目が覚めた奈々美」                   END
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