24人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーー☆ーーー
放課後。
ここだけはと死守したため、帰宅まで肩車されることはなかった。代わりに幼馴染みとおてて繋ぐことになっているが。
そんな様子を見て、いつもの四人は各々の感想を抱く。
「まるで幼稚園帰りの園児だなーぷははっ」
「そこまでチビじゃないわ!!」
「あれれー? 何やら地中から声がするぞー?」
「こ、この野郎ォ!!」
「……やっぱり楽しそう……手を繋ぐの、いいなぁ……」
「いいな!? 飛鳥先輩ってそういうことしたいんすか!? 百合っすか!? うっひょー!!」
「は?」
「いや、あの、冗談っす。だから睨みながら泣かないでください、はい」
『…………、』
そんなこんなで一日が終わる……わけがない。彼らにとってはこれからが本番なのだ。
夕日が沈むと共に。
まるで切り替えるように。
世界が変わり、第二の人生が始まる。
最初のコメントを投稿しよう!