第一章 始まりのイベント

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ーーー☆ーーー 放課後。 ここだけはと死守したため、帰宅まで肩車されることはなかった。代わりに幼馴染みとおてて繋ぐことになっているが。 そんな様子を見て、いつもの四人は各々の感想を抱く。 「まるで幼稚園帰りの園児だなーぷははっ」 「そこまでチビじゃないわ!!」 「あれれー? 何やら地中から声がするぞー?」 「こ、この野郎ォ!!」 「……やっぱり楽しそう……手を繋ぐの、いいなぁ……」 「いいな!? 飛鳥先輩ってそういうことしたいんすか!? 百合っすか!? うっひょー!!」 「は?」 「いや、あの、冗談っす。だから睨みながら泣かないでください、はい」 『…………、』 そんなこんなで一日が終わる……わけがない。彼らにとってはこれからが本番なのだ。 夕日が沈むと共に。 まるで切り替えるように。 世界が変わり、第二の人生が始まる。
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