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王子の事を気にし始めながら登校初日、
アレ…こんなに王子って目立ってたっけ?
目の前の光景が、異常だ。
「キャーッ王子ってサイコー」
「あ、あの、このタオル使ってくださいッ」
などなど、あちらこちらから、もう王子一色。
なんでこんなことになったんだろう?
そんなことを考えてると、ケータイが鳴りだした。
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着信 武藤 れお
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え…誰?聞いたことのある名前……
あ、冷血王子か。…出たくないなー。仕方ないか。
「もしもし?」
『俺だけど、今着信見て誰だか分からないって
顔してただろ』
…あなたは、エスパーですか?
『まあずっとみてりゃわかるって。』
?ずっとって?あ、私の今の顔か~。
変な顔してたかな?
「何で電話なんかしたの?」
『なんかスリルがあって面白そうだったから。』
「スリルなんか関係ない。ばれたらどうすんのよー。ていうかだいたい、あんたが秘密でって言ったんでしょうが。」
『ごめんって。じゃあ、昼休み、屋上で。絶対来いよ。』
「…。」
『じゃあまたな。』
はぁ。昼休かー。じゃあ、お弁当一緒に食べるの断らなきゃ。
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