ありえないっ!

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王子の事を気にし始めながら登校初日、 アレ…こんなに王子って目立ってたっけ? 目の前の光景が、異常だ。 「キャーッ王子ってサイコー」 「あ、あの、このタオル使ってくださいッ」 などなど、あちらこちらから、もう王子一色。 なんでこんなことになったんだろう? そんなことを考えてると、ケータイが鳴りだした。 ------------------------  着信   武藤 れお ------------------------ え…誰?聞いたことのある名前…… あ、冷血王子か。…出たくないなー。仕方ないか。 「もしもし?」 『俺だけど、今着信見て誰だか分からないって 顔してただろ』 …あなたは、エスパーですか? 『まあずっとみてりゃわかるって。』 ?ずっとって?あ、私の今の顔か~。 変な顔してたかな? 「何で電話なんかしたの?」 『なんかスリルがあって面白そうだったから。』 「スリルなんか関係ない。ばれたらどうすんのよー。ていうかだいたい、あんたが秘密でって言ったんでしょうが。」 『ごめんって。じゃあ、昼休み、屋上で。絶対来いよ。』 「…。」 『じゃあまたな。』 はぁ。昼休かー。じゃあ、お弁当一緒に食べるの断らなきゃ。
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