第2章 

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「とりあえず、三日後に入学式。まず宿を探して……」  本当に村に居た時とは比べ物にならない、人、人、そして高い建物。  多くの人を許容するために都市の建物は高層化する、とは本で読んだことがあった。  けれど自分の目で見るそれはまた別の意味で驚きがある。 「いけない、見とれている場合じゃない」  この時期は、都市にも人が多く訪れる。早めに宿をとらないと野宿だ。さすがに都市だけあって結界も村とは比べ物にならないほど強固なもの。  とりあえず近くの書店で都市の地図を買おうとシズは歩き出す。  雑貨屋やら、見たことも無い果物を売る店、食器などを売る店、質屋等など。目移りしてしまう。  そこで目当て書店ではないが、案内の紙を売る出店を見つける。
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