第1章

5/11

182人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
 少し高い声。声も綺麗だとシズは思った。  窓から外を見ていた彼に、シズは自分がこの村の子供だと答える。 「よくここに入り込めたね。警備の人とかいるでしょう?」 「うん、そういった人達には見つからないようにこっそり来たんだ、君に会うために!」 「僕……に?」 「そうだよ!。貴族の子ってどんな子かなって。こんな綺麗な子だと思わなかったけれど」  綺麗だと言った瞬間、その子は赤面した。慌てる様もまた可愛い。 「え……綺麗……僕が……」 「うん、すっごく綺麗だよ」
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

182人が本棚に入れています
本棚に追加