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少し高い声。声も綺麗だとシズは思った。
窓から外を見ていた彼に、シズは自分がこの村の子供だと答える。
「よくここに入り込めたね。警備の人とかいるでしょう?」
「うん、そういった人達には見つからないようにこっそり来たんだ、君に会うために!」
「僕……に?」
「そうだよ!。貴族の子ってどんな子かなって。こんな綺麗な子だと思わなかったけれど」
綺麗だと言った瞬間、その子は赤面した。慌てる様もまた可愛い。
「え……綺麗……僕が……」
「うん、すっごく綺麗だよ」
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