第一章

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夢か?? ドッキリか? 転入生か?? 頬を抓りながら、カメラを探し、最近の学校での記憶を辿る。 正常に動いている頭ならこんなおかしな行動はしなかっただろう。 しかし、あいにく今の俺は頭を正常に動かせるほど心の余裕がない。 なにせ、好きな女子に話しかけられた時よりも焦っているのだから。 そりゃ無理な話よ。 まぁ、こんなアホみたいなやり方で現状の打開が出来るわけもなく・・・ むしろさらに混乱した。 あまりの混乱っぷりに、俺の頭は違うことを考え出す。 俺が大事に、大事に、それはもう頑張って守ってきた皆勤賞に。 俺の唯一の美点と言っても過言ではない、皆勤賞に。 俺の思考は移った。
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