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このまま、教室に入らなければ俺は遅刻になる。
それは俺の美点を失うということだ。
それはあまりに惜しい。
本当に惜しい。
しかし次に戸を開けたら、俺はめでたく爺さんの仲間入りを果たしてしまうのでないか?
爺さんと同類なんて御免だ。
だけど・・・・
・・・・
カーン
俺の脳内でゴングが鳴った。
皆勤賞選手vs 防スケベ選手
の勝負が始まった。
激戦の末、見事勝利したのは・・・
皆勤賞選手。
皆勤賞選手は強かった。
俺の中での皆勤賞の位置づけはかなり高いものだと改めて実感。
まぁ、唯一の美点なのだから、それもうなずける。
勝負に負けたのだから潔く、スケベじいさんのことは頭から排除しよう。
ここで迷っていたら男じゃない。
と、俺は取っ手に手をかけた。
そして戸を勢いよく横に引く。
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