360人が本棚に入れています
本棚に追加
「別れようって言われるかもしれない」
「え、別れようって……仁くんに？ 何で？」
突然のあたしの言葉に、凛はめちゃくちゃ動揺しはじめて。
さっきまで普通に接していたし、あの短時間でどうしてそうなってしまったのかわからないというのも頷ける。
「さっき、問い詰められちゃった」
「何を？」
「『なんで昨日と服が同じなんだよ』って。それで、正直に言っちゃったの」
「正直に……って、泊まったこと？」
「うん。そしたら……『寝たのか？』って。否定したけれど、信じていないような顔をしてた」
最初のコメントを投稿しよう！