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じとっ、とした視線を向けてきた教授に、慌てて「すみませんっ!」と頭を下げながら謝ると、教授は一番後ろの席に座っているあたしにまではっきりと聞こえるような大きな溜め息をついてから、また講義を再開させた。
この教授は代返を絶対に許さないとチェックしているだけあって、講義中も態度が悪かったり寝ていたりする生徒にたいしてねちねち言ってくることも多いのだ。
とりあえずそれから逃れることができたんだと、ほっと胸を撫で下ろした。
そんなあたしの方にまたちらりと視線を向けてきた凛は、さっきの続きを話し始める。
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