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「もし、別れが待っていたとして……あたしはそれならそれで彩葉の為になると思うよ」
その言葉に、思いきり眉を寄せてしまった。
だって、あたしは『別れたくない』って言っているのに『為になる』って。
だけど、凛はそんなあたしには構わず、さらに続ける。
「だってそうでしょ？ 彼女である彩葉に『浮気は悪くない』って宣言しているんだよ？ そんな人の浮気がなくなるとは思えない。きっとこの先もずっとこのままだよ？
だからもし、別れを告げられたとしたら、それだけの男だったんだって諦めるしかないよ」
「……」
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