第6話 繋がり

繋がり

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“CLOSE”というプレートがぶら下がっているドアをそーっと開けると、

「いらっしゃい。今日は迷わずに来れた？」

すぐにやさしい声が飛んできた。

その声の主、凪さんにはここへ来る前に一応電話で知らせておいた。

営業時間内じゃないから迷惑になったら困ると思って。

でも凪さんはあたしがここへ来ることを快く受け入れてくれた。

「はい。あっでも、ほんとは少し迷いました」

何度来ても覚えられないことが恥ずかしくて、視線をそらしながらそう言うと、凪さんは「そうじゃないかなと思ってた」とふっと笑った。