俺、狙われてます

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祐実はベットに座り歩の手を優しく握った。 『…お母さんに似てる…』 『うう…』 『歩!』 『……』 目を覚ました歩は祐実に目を向けた。 『ここは…』 『闇の神社の主、ブラッディの寝室だよ』 祐実は歩の体を支えながら起こした。 『あなたは妖怪じゃない見たいけど』 『覚えてないのは当然だな、俺は歩、お前のお父さんだ』 『え!…俺のお父さん…』 歩は驚いた。 『驚くよな』 『生きてるなら何で会いに来てくれなかったんだ…寂しかった…』 『すまなかった』 祐実は歩を抱き締めた。 『俺をここまで育ててくれたのは光太のおばさんとおじさんなんだ』 『そうか…お礼を言わないとな』 『お父さんが生きててくれたから良かったよ』 『お母さんのことは』 祐実は歩の顔を見つめた。 『知らない人が赤ちゃんの俺を光太の両親に預けるときに母親は死んでたってその人が言ってたとおばさんに聞いた』 『……』 祐実は悲しい顔をしながら歩から離れた。 歩はベットからおり祐実に近づいた。 『何か隠していることがあるのか』 『お母さんを殺したのは…』 『俺だ』 祐実の言いかけを邪魔したブラッディは歩の前に姿を見せた。 『ブラッディ』 『あなたが俺のお母さんを…』 驚きながら歩は祐実を見た。 祐実は歩から顔をそらした。 『何でお父さんはお母さんを殺した人と一緒にいるんだ』 歩は祐実に怒鳴った。 『こういう関係だから一緒にいるんだ』 ブラッディは歩の前で祐実と激しい口づけを交わした。 歩は言葉を失った。 祐実はブラッディの腕を掴み離れようと押した。 ブラッディは唇を離し祐実を抱き寄せると再び唇を重ねた。 『んん…』 祐実はブラッディの激しい口づけを受け入れ感じた。 その後、互いの唇が離れると祐実は火照った顔でブラッディを見つめた。 『祐実、まだ足りないのか』 『ブラッディ…』 『息子の前でしょうがない奴だ』 ブラッディは祐実を抱きかかえベットに寝かすと歩の前で体を重ねた。 『……』 衝撃な光景に言葉を失い見たくないと感じた歩は背を向けた。 ブラッディは笑みを浮かべ祐実の体を激しく抱いた。 『ああ…』 ブラッディの愛撫に祐実は喘ぎ声を出した。
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