俺、狙われてます

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『祐実さんの唇にキスしても良いですか?』 グレンは祐実の頬に触れながら言った。 『…はい…』 祐実は目を閉じた。 グレンと祐実は唇と唇を重ね優しいキスをした。 その後、互いの唇が離れグレンと祐実は見つめあった。 『兄貴がいないとき祐実さんに会いに来ます』 『はい』 祐実は微笑んだ。 『兄貴が戻ってくるかもしれないので行きますね』 グレンは部屋を出て行った。 祐実は唇に触れながらグレンとのキスを思いだし『グレン…』と口にした。 その時、ブラッディが部屋に入ってきた。 ドキッとした祐実はベットから立ち上がり部屋を出ようとした。 ブラッディは祐実の腕を掴み『どこに行くんだ』と言った。 『喉が乾いたから水を…』 『急に喉が乾いたのか』 『痛い…』 『グレンと何かあったんじゃないのか』 ブラッディは祐実の腕を強く掴んだ。 『手を離して、痛い…』 『言ったら離してやる、グレンと何かあったんだろ』 『本当に喉が乾いたから…』 『水を飲んだらすぐに戻ってこい』 ブラッディは祐実を解放しベットに近づき座った。 『……』 祐実は部屋を出て食事部屋に行くと誰もいない部屋で1人、コップに水を注ぎ飲んだ。 そして祐実はブラッディがいる部屋に戻った。 『……』 祐実はブラッディに近づいた。 『さっきはすまなかった痛かったろ』 『…気にしてないから良いよ…』 祐実はベットに上がり横になった。 ブラッディは祐実の側に行き体を向かせると『俺を裏切ったらただじゃすまないからな』と言ってブラッディは祐実を抱いた。 ー狐像がある部屋ー 『歩さんの父親を助けるためにはグレンの力を借りないと』 『そうだよな…今からグレンに会いに行ってくるよ』 『俺も行きます』 隣の部屋で休んでるはずの歩が部屋に現れコウに近づいた。 『危険だから駄目だ』 『歩が行くなら俺も行く』 光太も現れ歩と光太はコウの前で言い争いを始めた。 『危険な目にあったらいけないから光太はここにいろ』 『歩だって同じだろ』 『俺の父親のことで行くんだ、光太は関係ないだろ』 『…関係ない…』 歩の言葉で光太は口を閉じた。 『……』 歩も口を閉じた。 『言い争いをしても俺はお前達を連れていかないからな』 コウは歩と光太の肩に触れ交互に見た。
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