俺、狙われてます

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『歩!』 『光太君、心配しなくても大丈夫…コウがついてる』 茜は光太の手を優しく握った。 『…茜さん…』 茜の顔を見つめると光太は手を握り返した。 コウと歩はグレンと天狐とブラッディの前に姿を現した。 『コウ、何で彼を連れてきたんだ』 『コウさんを攻めないでください、俺が勝手について来たんです』 歩はグレンの腕を掴みながら顔を見つめた。 『皆さん話しはあとにしなさい』 天狐は歩達の前に立ちブラッディを見つめた。 『君の方から来てくれるなんて、探す手間が省けたよ』 『ここは俺に任せてあなた達は彼を…』 『逃がさないよ』 ブラッディは闇の力で天狐達に矢を放った。 天狐は両手を広げバリアーで守った。 『天狐様』 『早く彼を安全な場所に連れていけ』 『でも』 『何をしている、早く行け…バリアーが破られる』 『闇には勝てない』 ブラッディは闇の力を高め矢を放った。 『もう…駄目だ…』 バリアーが破られ天狐達は矢にやられ倒れた。 ブラッディは倒れている歩に近づき抱きかかえた。 『歩を…返せ…』 コウはふらつきながら立ち上がった。 『そんな体で何が出来る』 『歩…』 コウはブラッディと共に消えていく歩の姿を見つめながら倒れた。 その頃、3匹の妖怪に抱かれた祐実はベットで眠っていた。 その時、ブラッディは隣の部屋に現れ歩をベットに仰向けで寝かせた。 『お前達は俺のものだ』 ブラッディは眠っている歩の唇に唇を重ねた。 その後、ブラッディは祐実の元へ行った。 『……』 『祐実の体は男を誘う体だ』 ブラッディは全裸になり眠っている祐実の側に行くと唇を重ねた。 『ん…』 目を覚ました祐実は覆い被さっているブラッディを見つめた。 『妖怪達とのセックスはどうだった、良かったか』 『……』 祐実は体を起こしながらブラッディを退かせ背を向けた。 『本当に俺のことが欲しいなら、仲間の妖怪に俺を襲わせたりしない…グレンさんなら…』 グレンの名を口にした祐実はブラッディに押し倒され唇を奪われた。 『んん…』 祐実はブラッディの愛撫を抵抗し突き飛ばすとベットからおりた。 ブラッディは闇の力で服を着てベットからおり祐実に近づいた。
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