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『どうなってんだよ』
『あいつが何かしたんだろ』
歩と光太は立ち上がった。
『ひとまずどこかに隠れないと』
『体育館の道具倉庫に隠れよう』
歩と光太は走って体育館に行き道具倉庫に隠れた。
ー体育館、道具倉庫ー
奥に隠れながら光太は口を開いた。
『携帯とか持ってないよな』
『有るよ』
ズボンのポケットから携帯を取りだした歩は光太に渡した。
『警察に連絡して助けてもらうんだ』
携帯を開き光太が電話をかけようとしたその時、道具倉庫に近づいてくる足音が聞こえた。
歩と光太は静かにドアの方を見つめた。
『隠れても無駄だよ』
ココは魔力の力でドアを壊し道具すべて倉庫から出すと蔓を放ち奥に隠れている歩と光太の体に巻き付け引き寄せた。
『しばらくの間、眠っててくれるかな』
ココは光太の唇にキスをし気を奪うと蔓を離し光太は倒れた。
『光太!』
蔓で身動きが出来ない歩は蔓を引き裂こうと必死にもがいた。
『魔力で作られた蔓は簡単に外れない』
魔力で歩を道具倉庫に運ぶとココも中に入り結界を張った。
『俺を殺すのか』
『君を殺す?そんなわけないだろ』
ココは魔力で蔓を操り歩の服を引き裂き全裸にすると歩の両手首を蔓で縛り倒した。
『何をする気だよ』
『決まってるだろ、君の精液を頂くんだよ』
ココは歩の肌に触れ始めた。
『ふざけんな…これ外せよ』
『いつまでその態度が続くかな』
ココは歩の大事な部分を優しく握り始めた。
『あ…』
『あれ?感じちゃった』
ココは歩の大事な部分を握りながら火照った顔の歩の唇にキスをした。
その時、道具倉庫に張った結界が破られた。
『良いところだったのに』
ココは歩から離れながら立ち上がると振り返りコウに目を向けた。
『やっぱりお前だったかココ』
コウは水晶の数珠に自分の力を入れその数珠を歩に投げた。
水晶の数珠は歩の両手首を縛っている蔓を外すと床に落ちた。
歩は体を起こし数珠を掴んだ。
ココは歩に触れようと手を伸ばしたその時、数珠が光、ココを吹き飛ばした。
驚いた歩は立ち上がり数珠を見た。
『その数珠を持っていれば悪い妖怪から身を守ってくれる』
コウは歩に近づいた。
『あんたは!』
『覚えていてくれて嬉しいよ』
コウは歩の手から数珠を取りその数珠を歩の右手首にはめた。
『よくもやってくれたな』
ココはふらつきながら立ち上がり歩とコウを睨んだ。
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