俺、狙われてます

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『怪しいなぁ…気になるから様子を見てくる』 『やめとけってコウ…うう…』 突然、心臓がドキッとしたグレンは胸をおさえながらしゃがみこんだ。 『グレン!』 銀狐の神はしゃがみこみながら苦しむグレンに近づいた。 『うう…』 『大丈夫か』 『いきなり胸が…あああ…』 立ち上がったグレンは闇の煙に包まれながら姿を消した。 『グレン…』 銀狐の神とブラッディと祐実と茜は突然の出来事に驚いた。 茜は部屋を出て隣の部屋に行くと『光太!グレンが』と息を切らしながら茜が言った。 『グレンがどうかしたのか』 『闇の煙に包まれて消えたの』 『闇…』 光太は悲しげな顔をしながらうつ向いた。 『銀狐の神に頼んで居場所を探してもらおう』 『……』 光太は顔をあげ歩を見た。 それから暫くして歩と光太は銀狐の神にグレンの居場所を探してくれと頼んだ。 『俺には探せない』 『どうしてですか』 『……』 光太は部屋を飛び出していった。 『光太!』 『待て!』 追いかけようとする歩を銀狐の神は止めた。 『何で止めるんですか』 『今は1人にしておけ』 『光太…』 『歩…』 コウは落ち込む歩を抱き寄せた。 その頃、光太は走りながらグレンを探していた。 『グレン…どこにいるんだ…グレン』 走りながらまわりを見渡していた光太は銀の指輪が光り始め築いた光太は足を止めた。 『指輪が光ってる何で…グレンに何かあったのか…』 光太は左手の薬指にはめている指輪を外し握りしめながら祈った。 暫くして長い黒髪に両目の瞳に輝きがない軍服姿の男が現れた。 『……』 光太は男に目を向け驚いた。 『指輪を返してもらおうか』 『グレン…』 光太はグレンに駆け寄り泣きそうな顔でグレンを見つめた。 グレンは光太に微笑み『光太、指輪を貸してくれないか』と言って光太の頬に触れた。 『いいよ』 光太は指輪をグレンに渡した。 『……』 指輪を手に入れたグレンはニヤリと笑い光太から背を向けた。 『グレン、皆が心配してるから帰ろ』 『指輪が手に入ればお前はいらない』 背を向けたままグレンは歩き始めた。 『待ってくれ』 光太は追いかけグレンの手を掴み足を止めた。 グレンは魔法で光太の体を傷つけ光太は倒れた。 『……』 グレンはその場から消えていった。
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