俺、狙われてます

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『受けとれ』 『……』 祐実は金と銀の剣を掴んだ。 『その剣で闇妖怪の胸を突き刺せそうすればグレンと光太は闇から解放される』 『ブラッディ、祐実、2人で力を合わせて闇妖怪を倒せ』 『はい!』 同時にブラッディと祐実は返事をした。 その後、金狐の神と銀狐の神はそれぞれの神社に帰っていった。 『祐実、力を合わせてグレンと光太君を助けよう』 ブラッディは剣を握っている祐実の手を触れながら顔を見つめた。 『うん』 祐実もブラッディの顔を見つめながら答えた。 『まずはその剣を使いこなせるようにならないとな』 『修行しないと』 祐実とブラッディは狐像がある部屋で剣を使いこなせるように修行を始めた。 ー歩の家の部屋ー 『お父さんとブラッディさんだけじゃ心配だ、俺達も一緒に戦った方が』 『歩、光太を倒せるのか』 『闇に落ちた光太を俺の手で倒す、だからお父さん達のところに』 歩の震えている手を見てコウは口を開いた。 『やっぱりお前をこの家から出すわけにはいかない』 『何でだよ』 『手が震えてるからだ』 『……』 歩はソファーに座った。 コウは歩の隣に座り抱き寄せると『2人を信じて待とう』と言った。 『うん…』 歩は小声で答えた。 狐像がある部屋で剣修行を始めて1ヶ月後、祐実の剣修行は終了した。 『1ヶ月で剣を使いこなせるようになるなんてさすが祐実だ』 『ブラッディの教えが良かったから』 『…そうか…』 祐実に誉められブラッディは頬を赤らめた。 『頬を赤らめるブラッディ、可愛いな』 『何を言って…』 闇の気を感じたブラッディは部屋を出ていき門の前で立っている闇妖怪とグレンと光太を見た。 ブラッディのあとを追って部屋を出てきた祐実は闇妖怪とグレンと光太の姿に驚いた。 『グレン、光太、相手をしてやれ』 闇妖怪はグレンの後ろに下がった。 『俺は兄貴の相手をするから、光太は祐実さんの相手をしてやれ』 『わかった』 光太は闇の剣を手に持ち祐実に向かっていった。 『光太君…』 祐実は金と銀の剣で光太の剣の攻撃を何度も防いだ。 『祐実!』 『よそ見をしてる場合か』 『……』 ブラッディはグレンの魔法の攻撃を受け倒れた。
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