俺、狙われてます

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『グレン…』 立ち上がったブラッディは銀の力でグレンに攻撃し戦いが始まった。 祐実と光太の戦いを見ながら闇妖怪は痺れ薬を塗った蔓を構え祐実に向かって蔓を投げ祐実の体に巻き付けた。 『…体が…』 『……』 突然、倒れる祐実に光太は攻撃を止め闇妖怪を睨んだ。 『邪魔をするな』 『それはこっちの台詞だ、光太』 『何だと』 『祐実が手に入れば、お前らはようなしだ』 『貴様!』 光太は剣で闇妖怪に戦いを挑んだ。 『…光太君を…助けないと…』 祐実は光太と闇妖怪の戦いを見つめながら金と銀の剣を握りしめた。 その時、金と銀の剣が光り祐実の体に巻き付いている蔓を取り外し祐実の体は動いた。 祐実は光太を守るため闇妖怪に剣で攻撃した。 闇妖怪は祐実達から離れた。 『光太君』 祐実は光太の前に立ち剣を構えた。 『退けあんたの助けなぞいらない』 『光太君、歩のためにあなたを守る』 『俺はあんたの敵だぞ』 『あんたは敵じゃない、歩の友達の光太だ』 祐実は剣で闇妖怪に向かっていき戦いを始めた。 『歩の…友達…』 光太は祐実と闇妖怪の戦いをじっと見つめ目から涙を流した。 『あ…何で…』 光太は手で涙を拭った。 『うああ…』 祐実は剣を離し倒れた。 『おとなしく俺のものになれ』 闇妖怪は倒れている祐実の胸ぐらを掴みながら立たせ口づけをしようとしたその時、光太が金と銀の剣で闇妖怪の背中をさした。 闇妖怪は祐実から手を離し光太を突き飛ばすと背中にささった剣を抜き剣を捨てた。 『光太、裏切る気か』 『裏切る?それはお前の方だろ』 光太は立ち上がり闇妖怪を睨んだ。 『光太!』 『祐実!』 戦っていたグレンとブラッディは戦いを止め光太と祐実に近づいた。 『光太』 『グレンの言ってた通りだったよ、こいつは俺達を裏切ってた』 『やっぱりそうか』 『グレン、胸は大丈夫か』 『何?…』 グレンは闇妖怪の手から放たれた尖った蔓に胸をいぬかれ倒れた。 『グレン!』 『危ない!』 祐実は光太に向かって放たれた尖った蔓から光太を庇い倒れた。 ブラッディは祐実と光太の前に立ち何度も放たれてくる尖った蔓をバリアで防いだ。
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