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『グレン…』
『お前の家で一緒に暮らさないか』
『え…』
『駄目かな』
『駄目じゃない、嬉しいよ』
光太は嬉しい顔をしながらグレンに抱きついた。
その頃、ブラッディは床に座って壁にもたれながら祐実の目覚めを見守った。
それから暫くして目を覚ました祐実は上半身を起こし眠っているブラッディを見つめた。
『…可愛い寝顔だな…』
祐実はブラッディに近づき口づけをしようと顔を近づけたその時、眠っているはずのブラッディに口づけをされそのまま倒された。
『眠ってたんじゃなかったのか』
『眠ってても気配でわかるさ』
見つめ合うとブラッディは再び祐実の唇にキスをした。
その頃、門の前でグレンと光太はじっと待った。
『俺達の新しい生活が始まるんだな』
『あぁ』
光太とグレンは互いの手に触れながら見つめ合うと口づけを交わした。
その時、部屋から出てきたブラッディと祐実に見られた。
『見てられないな、グレン』
『……』
背後からブラッディに声をかけられ驚いたグレンと光太は手を離し頬を赤らめ振り返った。
『ブラッディ…』
祐実は光太に近づいた。
『祐実さん』
『光太君を助けることが出来て良かった、歩が喜ぶよ』
『祐実さん』
光太は涙を流しながら祐実に抱きついた。祐実は光太を抱き締めながら『歩が待ってる、一緒に帰ろう』と言った。
光太は泣きながら『はい』と答え祐実から離れた。
祐実は光太の涙を手で拭い微笑んだ。
『光太君、可愛い顔が台無しだよ』
『…祐実さん…』
『何だい』
『早く帰りましょう、歩の元に』
『あぁ』
『俺のまわりに集まれ』
ブラッディの言葉で祐実とグレンと光太はブラッディの側に近づいた。
『行くぞ』
ブラッディは集中し歩の家に移動した。
『……』
突然、現れたブラッディと祐実とグレンと光太に歩とコウは言葉を失った。
『歩…』
『…光…太…光太!…』
歩は光太に抱きついた。
『歩…』
『お帰り、光太』
『…ただいま…』
光太と歩は再会を喜んだ。
それから暫くして歩は祐実の姿に驚いた。
『お父さん、その姿は』
『姿って何だ』
『築いてなかったのか、背中の羽根』
『羽根?』
鏡で背中を見た祐実は驚きながら叫んだ。
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