俺、狙われてます

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『コウさん?』 歩はコウに押し倒され唇を奪われた。 唇が離れコウは火照った顔で見つめる歩に『お前を抱きたい』と言って上半身の服を脱がせ肌に触れた。 『ん…』 感じた歩は声を出した。 コウは銀の服を脱ぎ全裸になると歩のズボンを下ろしお尻の穴に大事な部分を入れ体を重ねた。 『コウさん…』 『歩、俺の妻になってくれ』 『コウさん…ああ…』 コウの激しい愛撫に歩は気を失った。 『歩…眠ったのか』 コウは立ち上がり銀の服を着始めた。 そこへ巫女の茜が入ってきた。 茜は全裸姿の歩に築き慌てて部屋を出た。 『どうした、治療は終わったのか』 コウは部屋を出てドアを閉めた。 『無事に終わったわよ』 『何だ、どうした』 コウは心配そうな顔をする茜を見つめた。 『彼が目を覚ましたらコウや妖怪の姿が見えるようになる』 『そうか…』 『コウが連れてきたんだからコウが話してよ…私は寝室部屋にいるから何かあったら知らせて』 茜は廊下を歩き寝室部屋に行った。 コウは狐の像がある部屋に行き中に入るとドアを閉め光太に近づき床に座った。 数分後、目を覚ました光太は『ここはどこだ』と言いながら体を起こした。 『狐神社だ』 『狐神社…』 光太はコウの姿に言葉を失った。 『やはり俺の姿が見えるようだな』 『歩、歩はどこだ』 『心配しなくても部屋で眠ってる』 『そうか良かった…皆は死んだ…』 光太は頭を抱えながら悲しんだ。 『今は休め』 コウは立ち上がり部屋を出て行った。 ー闇の神社ー 部屋で傷の手当てをしていたココは悔しがっていた。 『コウが邪魔をしなかったら俺のものになってたのに』 『派手にやられたな』 妖怪ではない男がココの部屋に入ってきた。 『祐実様』 『じっとしてろ今、治療してやるから』 祐実はココの側に座り両手をココに向けると傷を治し始めた。 『祐実様がブラッディ様にここに連れてこられたとき祐実様は悲しまれていました、今もそうですか?』 『何でそんなこと聞くんだ』 『もしかして別れた子供のことが、今も忘れられないのではないですか』 『…はい、終わった…』 祐実は立ち上がりドアに向かった。 『祐実様』 『当たり前だろ、会えるなら会いたいよ』 祐実は部屋を出て行った。
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