俺、狙われてます

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ユウトはベットに上がり祐実にまたがると衣服を脱がせた。 『やめろ…俺に触るな…』 祐実はもがきながら肌に触れるユウトに叫んだ。 『うるさいな』 ユウトはハンカチで祐実の口を塞いだ。 『ううう…』 『ブラッディが惚れた体か…楽しみだ…』 ユウトは大事な部分を祐実のお尻の穴に入れ体を重ねた。 『うう…』 抵抗できない祐実は知らない男に乱暴され目から涙が流れた。 金と銀の玉は祐実の危険を察知しブラッディと歩とコウの側から消えた。 『闇妖怪がはまるのがわかるよ、俺もはまりそうだ』 ユウトは感じながら祐実を抱いた。 その時、金と銀の玉が現れ祐実の左手首にはまりユウトを突き飛ばした。 『何だ』 突き飛ばされたユウトは立ち上がり祐実を見た。 『……』 金と銀の玉は両手首を縛っている紐をはずし自由にした。 祐実は上半身を起こし口を塞いでいるハンカチをはずすとベットからおりた。 そして祐実は衣服に着替えユウトに目を向け近づいた。 『覚悟はいいか』 『覚悟?』 『殴られる覚悟だ』 祐実はユウトの顔を殴りユウトは倒れた。 『いきなり殴るなんて酷いな』 ユウトは口元の血を拭いながら立ち上がった。 『殴られるようなことをしたんだ殴られて当然だろ』 祐実はユウトを睨んだ。 『怒った顔もいいな』 『殴られたいのか』 『痛いのは嫌だから』 『いいか、2度と俺の前に現れるな…それと…』 言いかけながら祐実は金と銀の玉によってその場から消えブラッディ達の前に現れた。 『お父さん』 無事に戻ってきた祐実に歩は喜び抱きついた。 『心配かけてごめん…』 祐実は歩の背中を優しく撫でた。 『祐実…』 『ブラッディ…』 祐実は歩から離れブラッディに近づいた。 『歩、俺達は帰ろう』 『うん』 歩とコウは部屋を出て神社の門をくぐると帰っていった。 『祐実!』 ブラッディは祐実を抱き締めた。 『心配かけてごめん』 『無事で良かった…祐実…』 『ブラッディ、ごめんな』 『何で謝るんだ』 ブラッディは祐実の顔を見つめた。 『…ごめん…』 祐実は目から涙を流した。 『祐実…まさか…乱暴されたのか…』 『ごめん…ブラッディの側にいれない』 『なぜ?』 『男に乱暴された男の側にいたくないだろ…さようなら…』 祐実はブラッディに背を向け部屋を出て行った。
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