俺、狙われてます

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『あの…歩のは…』 光太が言った。 『あるよ、光太から渡しといてくれないか』 ブラッディは指輪を差し出した。 『わかりました』 光太は指輪を受け取った。 『お前達、それぞれの家に戻るんだろ』 ブラッディの言葉にグレンが答えた。 『それなんだけど、ここにいちゃ駄目かな』 『ここじゃゆっくり休めないだろ、それぞれの家に帰れ…何かあったら必ず知らせるから』 『本当だろうな』 『約束する、何かあったらお前達に知らせるから』 『それなら俺達はそれぞれの家に帰るよ』 グレンとコウと光太は歩を呼びに部屋に行った。 コウはドアを開き『歩、帰るぞ』と言った。 歩は後ろに振り向き『ここにいようよ』とコウに言った。 コウは部屋に入り歩に近づくと歩を立たせ耳元で『2人きりにしてやれ』と小さな声で言った。 『そうだよな、わかった…じゃあな、お父さん』 歩はコウと共に部屋を出て皆と一緒に神社の門を潜っていった。 祐実は布団を片付けドアに顔を向けじっと立っているブラッディに声をかけた。 『突っ立ってないで中に入ればいいのに』 『祐実』 『何だ…』 突っ立ったまま中に入ってこないブラッディの側に祐実は近づいた。 『何で入らないんだ』 『……』 ブラッディは祐実を抱き締めた。 『どうしたんだ急に』 祐実はブラッディの背中を優しく叩いた。 『愛してる祐実…約束してくれ俺の側を離れないと』 『心配しなくても俺はどこにも行かない』 『本当か』 ブラッディは祐実を見つめた。 『心配性だな、ブラッディ』 祐実はブラッディを中に入れドアを閉めるとブラッディの手を掴み真ん中に連れていくと口づけを交わした。 『祐実、まだ体が辛いだろ』 『もう大丈夫だから』 祐実は金と銀の巫女の服を脱ぎ全裸になった。 『辛くなっても文句を言うなよ』 ブラッディはゆっくり祐実を寝かせ口づけを交わすと体を重ねた。 そして祐実は火照った顔で『ブラッディ…もっと…ああ…』と言って祐実はブラッディの愛撫に喘ぎ声をだし乱れた。 それから時間は過ぎ祐実とブラッディは感じ寄り添いながら眠った。 更に時間は過ぎ先に目を覚ましたブラッディは側で寝ている祐実の頬に口づけをした。
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