俺、狙われてます

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ーそれから1年後、狐像がある神社ー ほうきで庭を掃除している祐実の前にレンとユウトと透が現れた。 『お久しぶりです、祐実さん』 『ユウト、透、レン、久しぶり…中へどうぞ』 祐実は嬉しそうな顔でユウトと透とレンを部屋に連れていった。 『ブラッディさんは?』 『買い物に行ってる』 『元気そうで良かったよ、レン、生活は出来てるか』 祐実はレンを見た。 『ユウトと透に教わりながら生活してます…今はコンビニで働いているんですよ』 『1人でか』 『ユウトと一緒に働いてます』 『そうか、頑張れよ』 『はい』 レンは微笑んだ。 『それで今日は何の用事で来たんだ』 『あなたに会いに来たのと、俺の暮らしを教えたくて来たんです』 『会いに来てくれて嬉しいよ』 祐実はレンを抱き締めた。 『また1年後にあなたに会いに来ても良いですか?』 『もちろん』 『それじゃあ、帰ります』 『ブラッディに会わないのか』 『仕事がありますから』 『そうか』 祐実は部屋を出てレンとユウトと透を見送った。 それから暫くしてブラッディが買い物袋を持って帰ってきた。 『ただいま』 『お帰り』 祐実とブラッディは口づけを交わした。 そして祐実はレンとユウトと透が会いに来たことを話した。 『レンとユウトと透が…会いたかったな』 『1年後、来るって言ってたからその時、会ったら』 『そうだな、1年後が楽しみだ』 ブラッディは買い物袋を持ってキッチン部屋に行った。 『ねぇ?』 『何だ』 『もし1年後、ここに皆が集まったらパーティーをしないか』 『それ良いな』 買い物袋から食材を出しながら答えるブラッディの背中に祐実は抱きついた。 『どうした?』 『1年後が楽しみだな』 『そうだな…それより祐実…』 『もう少しこのままで』 ブラッディの背中に抱きついたまま祐実はブラッディの温もりを感じた。 それから1年後、神社に歩とコウと光太とグレンとレンとユウトと透が集まり祐実とブラッディは楽しいパーティーを開始した。 そして皆はパーティーを一日中楽しみ、次の日からそれぞれの生活が始まった。
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