夢見探偵事務所（Case1-Case3）

【Case1】 魂を2つ宿す者

それまで冷静に会話していた俺が間髪(かんぱつ)入れずに切り替えしたため、ユキさんもイタチも今日何度目かの驚きで目を丸くしている。

しまった………女性を（違う意味で）紹介して欲しいのだと勘違いされてしまいそうだ。と思ったら、案外すんなりと話は進んでいく。

「全然いいよー♪じゃ、明日うちの学校においでよ。紹介してあげるから」

「うお、アオが行くなら俺も一緒についてく！」

「鎌くんは違う目的でしょ。ま、いいや♪2人で明日学校おいでね」

俺はイタチを信用しすぎたのかもしれない。ユキさんの学校に行くと約束してしまったことを、翌日になってから後悔することになる。