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ー翌日ー
朝から浮き足立っているイタチと…なぜかウサまでが付いて来たいと言い出し、午後の授業が終わると、俺はソワソワする男子2名を連れてユキさんの高校へとやってきた。
校門に到着するとユキさんはすでに校門の前で待っていたが、心なしか周囲が騒がしい。
周囲もざわついているが…1番騒がしいのはウサであった。
「うあ!女の子がいっぱいいるー!女の子しかいないなんて天国~♪」
校門の内部をぴょんぴょんと跳ねながら覗き込むウサの隣で、イタチも落ち着きがなく“早く中に行こうぜ”とばかりにユキさんの袖を引っ張り
「ユキ…想像以上に素晴らしい学校じゃないか!男の浪漫!魅惑の花園!この場所に来るきっかけをくれたアオにも感謝だな」
と、いつも以上にメガネの奥からギラギラとした視線を覗かせている。
《うげ…女子高だったのか……!》
俺はあまりにも女性に疎すぎた。学校名に“女子高”とついていなかったとは言え、都内有数の進学校くらいは把握しておくべきだった。駅に到着してからも、男子の姿がほとんど見えないな…と違和感を感じていたはずだったのに。
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