第1章「日常」

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「食事は何時頃がよろしいですか?」 「そうだな……七時頃にお願いしようか」 「かしこまりました。 では、 七時にこの部屋までお持ちします。 どうぞ、 ごゆっくりおくつろぎください」 そう言って、 俺はおっさんの泊まる部屋から出た。 この宿屋、 オーナーとその母親と俺、 という人数の少なさから、 やる事が沢山あるんだよな。 オーナーの母親……シューさんは基本フロント、 オーナーのザックさんは宿屋の裏方が主な仕事。 となると、 必然的に俺が客の案内をしたり掃除をしたりと忙しい。 勇者が泊まった時、 よく二人で回せてたなと思う。
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