第1章「日常」

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ロビーの掃除を粗方終え、 もう夕食の準備をしなきゃいけない時間になった。 「ちょっと買い出し行って来ますね」 「あいよ」 シューさんに留守を頼み、 俺は宿屋を出た。 今俺が身を寄せている町――ヤズーは、 近くに大きな川があって、 そこで移動手段として使われているゴンドラが有名な場所だ。 川の水を町中に引いて水路を作っているため、 このゴンドラは町での移動にもよく使われている。 この町に来たばかりの時は一人で乗れなかった俺も、 今ではごく普通に乗りこなせるようになった。 .
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