第1章「日常」

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ここ、 ヤズーの人達は結構のんきな質なのが多いらしく、 俺みたいな余所者も暖かく受け入れてくれた。 買い出しをしている今も、 あちこちから声をかけられる。 「おー、 買い出しか?」 「えぇ。 今日は二人客が来てるんでね。 二人分お願いします」 さっき案内したおっさんの他、 午前中に一人剣士が訪れていた。 ちょっと頑張ればここより大きな街に着くのに……と思ったが、 ろくに旅をした事の無い俺が偉そうな事も言えないので気にしないようにしたが。 「おう、 任せとけ!今日は昼過ぎに良い魚が入ったからな。 働き者のお前に特別に分けてやるよ!」
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