いわゆるプロローグ

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そんな俺を気にした様子も無く、 じいさんは話を続けて来た。 「儂はお前が考えた通り“神”と呼ばれる存在じゃ。 本来ならこのような事はせんのじゃが、 お前が寿命通りに死なんかったからな。 寿命通りに死なんと魂というのは輪廻を廻らん。 じゃからこそ、 お前には決められた寿命まで生きてもらう。 本当はその者が生きた世界が良かったんじゃが、 お前の世界に空きが無い。 お前に、 これからの人生を生きる世界を選ばせてやろう」 ……何かよくわからん。 つまり、 決められた寿命通りに生きなきゃ俺の魂が輪廻というシステムから外れる、 という事か? 世界って結構面倒なんだな……。
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