4人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんで、いつもそうやって電気を消すの? 俺は雪乃の全部を見たいのに」
何度目かの夜、アタシの髪を撫でながら徹平が呟いた。
「それは・・・・」
「恥ずかしい?」
「うん・・・・」
「大丈夫。俺がちゃんとリードするから」
「いや・・・そうじゃなくて・・・・」
「ん?」
「・・・・お腹のとこに、消えないアザがあるから・・・・それを見せたら徹平に嫌われると思って・・・・」
「大丈夫! そんな事で嫌いになったりしない。」
「本当?」
「本当!」
スーーーー・・・・・
深呼吸をひとつした後、緊張と怖さの入り交じった感情の中、電気を付けた。
もう、これで終わるかもしれない。
覚悟をし、唇をギュッと噛んだ。
最初のコメントを投稿しよう!