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今日は俺が良く行っている和菓子屋がセールを行うのだ。
昼になった瞬間向かわなければ。
依頼をめったにしない俺にとってセールは救いなのだ。
そして、4時間目の授業が終わった。
「信哉」
「和菓子よ。今行くぞ」
レイに呼ばれた気がした。だが、俺はそれどころではなく鞄を取り、ダッシュで和菓子屋に向かった。
もちろん身体強化をしたダッシュである。そのため、もう校門を出ている。
それほどするまでセールは偉大である。
しばらく全力で走ると、駄菓子屋が見えてきた。
「おばちゃん、すあまと抹茶団子とかりんとう饅頭10個づつ。まだある?」
「信哉くんかい。大丈夫だよ。ちゃんと、信哉くんの分はとってあるから」
「さすが、おばちゃん最高だぜ!」
「ふふふ、今包むから待っててくれ」
「あ、全部1個づつ出しておいて、いつも通りここで食べてくから」
小さいスペースではあるが、店内で食べるように席があるのだ。
俺はいつもここで食べて帰っているのだ。
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