隠し事はどこでばれるかわからないから気をつけろ!

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「俺に任せとけ。クザが心配することなんて何一つ無いんだ」 俺はここでまた主人公らしいセリフを言う事にした。 「え?」 その言葉にクザは少し冷静を取り戻したのか、顔を上げた。 「身分なんて無くたって何とかなるさ。それに、この前の魔族が攻めてきたときの褒美が私はまだ残ってる。まあ、それを使って無理やり入れてもらえばいいしな」 「でも」 「俺はクザが何であろうと変わったりはしない」 「そう言う事です。後は変体に任せて大丈夫です」 「レイさん。もうその呼び方やめて!傷つく!」 「何か言いましたか?」 「すぐに行って参ります」 レイは笑顔だった。だが、その笑顔が怖く何も言えなかった。 俺は校長室に向かった。 * 信哉と言う男は走って出て行ってしまった。 「飲み物入れてきますね。クザはここで休んでください」 レイと言う女性はそう言い、部屋から出て行った。 2人は私はここにいて良いと言ってくれた。 初めて言われた。今まで私はそんな事を言われたこと無かった。
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