「教室の戸を開けたら、そこには」

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駅前の悪亜ビルは1階が居酒屋、2階がホストクラブ、3階がキャバクラ、4階が事務所だ。 ここはボッタクと売りで地元じゃ評判が悪い飲み屋だ。 エレベーターで4階へ昇り、俺は事務所のドアを蹴り破った。 バギッバキ!! ドアを踏みつけながら挨拶 「おじゃましまぁっす。」 早速、チンピラのお出ましだ。 「なんだ、テメーは!!?」 生徒会長が冷静に答える。 「うちの1年の…お礼を是非受け取って欲しい。」 奥にいる社長が静かに聞いてくる。 「お礼?、その1年にウチが何かしたという証拠は?」 生徒会長も静かに答える。 「証拠はないが、証人はいる。」 俺は廊下の1年どもを事務所の中に入れた。 「コイツらヤッて、金巻き上げたそうじゃねぇかぁ?!」 社長は、1年達をチラッと見て 「そんなガキ共知らないねぇ。」 と言うと、1年の1人が社長を指さしながら 「その細目の奴に巻き上げられました。」 生徒会長はまた静かに言う 「だ、そうだ。」 すると、チンピラが 「ガキがこんな事して、タダじゃあ済まねーぞ!」 俺はその一言に 「おぅ、俺もお前らをタダで済ます気はないぜぇ!!」
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