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トロピカルプランツでは、いとちんがぼくを待っていた。
やがて、ほくらの前に、青白い発光体が現れ、次第に人の姿をとり始める。
「フローラ!」
「待った?」
「いや、ぼくもかっちゃんも、いま来たところだよ。驚いたなあ。同じ学校に転校してくるなんてさ」
フローラは、ふふっと笑った。
「だけど、私たちがトロピカルプランツで、同じパーティを組んでいることは、クラスのみんなには、黙っておいた方が良さそうよ。いま、トロピカルプランツに対する風当たりが強いでしょう?」
「テレビみたよ。教育評論家が、悪いのは、みんな、トロピカルプランツのせいだ、みたいな言い方してた」
ぼくは、さっきまでみていた特番の内容を、かいつまんで、いとちんとフローラに話した。
「ほらね。やっぱり大人には理解されないのよ」
フローラは言った。
「そんなことより、早くプレイを始めましょう」
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