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「結婚しよう」
高垣寧々、二十四歳。
私もついにプロポーズされました。
ただ、
「あの―…何かの間違いでは……?」
私、そんな確認をしてしまいます。
なぜなら、いきなり結婚なんて言ってきた人物は交際中の彼氏、宇佐見大輝ではなくて、
「あ、あの……藤嶋主任聞いてます……?」
広報部主任、藤嶋秀志。会長の孫で専務の長男である、あの藤嶋主任……!それでもって潔癖で完璧主義との噂……
そんな華麗なる一族の人物が、付き合ってもいない私になぜ結婚なんて??
何かの間違いですよね?いや、間違いに決まってるんですけど―…
「ああ、確かに間違えた」
「やっぱりそうなんですね~…(ホッ……)」
「結婚を前提に交際しよう、高垣寧々さん」
「・・・・・・」
……エッ?
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