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アキト「...ンン......ぅ.........?」
ガヤガヤとうるさい声と、頭を撫でられているような感覚で目が覚めた。
ユウガ「あ、起きちゃった?ごめんね。俺が戻ってきたら、また気持ち良さそうに寝てるんだもん。起こす気にもならなかったよ。」
侑駕が俺の頭を撫で続けながら、爽やかな笑顔で言う。
アキト「わり、寝てたのか...。」
ユウガ「うん、ぐっすりね。30分ほど。」
そんなに寝てたのか...道理で頭がスッキリすると......え?今こいつ、30分っていったよな?
ちょっとまて。昼休みって確か一時間じゃなかったか?
アキト「......俺の大事な昼休みが...あと20分しかない...。」
時計を確認して、項垂れる。
ユウガ「まぁまぁ、大分頭もスッキリしたでしょ?良かったじゃん。」
まぁいいか。
それより飯。腹減った。
ユウガ「はいこれ。秋はメロンパンで良かったでしょ?」
そう思っていると、俺の心を読んだかのように侑駕にパンを渡される。
アキト「おう、さんきゅ。」
侑駕に渡されたメロンパンを見て、自然と顔が綻ぶ。
ユウガ「ほんと、秋ってメロンパン好きだよね。似合わないw」
侑駕にバカにされるがそんなの知ったこっちゃない。
俺はメロンパンは正義だと思っている。
フワフワな生地の上にあのカリッカリのクッキー生地を載せるなんて、メロンパンを開発したヤツはほんと神様だと思う。
アキト「いいんだよ、別に似合わなくても。俺はメロンパンを食べてるときが一番幸せだ。」
ユウガ「ふふっ、ほんと、秋は可愛いね。」
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