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それは俺だけじゃない。
教室にいたヤツら全員が息を止めるほど。
俺は教室中の空気が止まった気がした。
まあ、若干2名普通に声出してたけど…。
アキト「…ッッ!?」
自分の唇に生暖かい何かが当たる感触がして我に返る。
今のこの状況からして、唇を舐められたのだとわかった。
アキト「やめっ……っ離せッッ!!!」
ジン「ッ…。」
ガタンッッ
葉山を突き飛ばしたおかげで、俺の机と椅子がひっくり返った。
アキト「っ……2度とそのツラ見せんなクソ野郎が。」
ユウガ「あっ!ちょ、秋人!!!」
倒れた机や椅子もそのままにして、俺は教室を飛び出た。
それを見て慌てて侑駕が追いかけてくる。
ジン「……。」
ヨウスケ「アッキー待っ…!?」
シンヤ「陽介あかん。」
ヨウスケ「っなんで…!」
シンヤ「ええから。俺らはコイツどうにかせんとな。」
ヨウスケ「っ…。わかった…。」
俺が出ていった後の教室の様子は知らない。
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