一両目 秘境駅

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曳野にもっと近づきたいウサミミは考えた。 『そうだ! ここで鉄道に興味を示して、私も一緒に行きたいと言ってみたら、所長は喜ぶかも』 ウサミミは曳野に頼んだ。 「私もそれに乗りたいです」 今までのウサミミではありえない意外な申し出に曳野は驚いた。 「え? ただのローカル線だよ」 「ローカル線でもいいです」 曳野と一緒に出掛けることが目的だから、ローカル線だろうが、特急だろうが、ウサミミには関係ない。
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